いい年こいて未だに「ニュアンス」って英語のちゃんとした使い方がよく分かっていません。というか使えません。どうも「ニュアンス」を使用する場合には誤用が多いようなのですが、現状に余りに満足しているため本来の「物事の微妙な違い、差異」という意味を使用することが出来ないのです。みんなちゃんと使えてますか。「ニュアンスを感じ取って」よりも、誤用である「微妙なニュアンスの違いを感じ取って」の方が正しく言わんとしていることを伝えている言葉に思えてしまうわけです。「○○みたいなニュアンスの言葉ってあるよね」とか言われてもしっくりと理解できます。「この色合い、○○なニュアンスでまとまってるね」とかまで分かります。「真っ赤なケープでふんわりニュアンス」なんて言われたって分かっちゃうのです。この瞬間、誤用者と僕との間で完全な共通認識が取れていると感じるわけです。いやまぁ、何を言ってるのか全然説明できないですけど。というか、正しい言葉の意味で和訳すると冗談みたいに意味が通じませんね。しかしながら何よりも分からないのが、「毛先にニュアンスを付ける」とかいった正しい使用方法の方までちゃんと理解できてしまうという点です。不思議すぎます、ニュアンス。ここまであやふやだと、実は個々人で全く違う意味として捉えているんじゃないかと想像して、大層気持ち悪くて良い感じです。もしかしてどこかにニュアンスを「島国根性」とかいう意味だと理解している人とかいないですかね。彼女、今日の化粧はいいニュアンスだねー。