本当に意味が無い

こんな話を若い人にしても意味がないのかもしれないけどね。
でも、それも良いんじゃないかな。
これから俺は意味の無い話をする。それを事前に言っておこう。
聞くかどうかは君しだい。


でも、意味の無いことが、意味のあることになることもあるんじゃないのかな。受け取る側がどうするか。そんなことまで把握できやしない。俺に出来るのは語るだけ。それが世の常ってもんだろう?

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ちょっと前の話になるけどね。世の中の「お笑い」って言ったらダウンタウンだったんだ。今もその傾向は残ってるけどね。でも今のダウンタウンなんて目じゃない。当時は本当に凄かったんだ。TVを付ければ、その圧倒的なパワーで世間を席巻していた。支配していた。圧倒されていた。間違いなく、世間は圧倒されていたんだ。


特に松本の人気は凄まじかった。そういえばこんな話があってね。当時の松本と言ったら毛ジラミだったんだ。フライデーで松本レイプ疑惑なんて記事が載ってね。被害者と名乗る女性が「松本に毛ジラミを伝染された」と主張したんだ。芸能人がそんな話になれば終わりさ。普通はね。でもそこはお笑いの強さなのかな?そんな話ですらネタにしてしまい、笑いを取ってしまったんだ。俺は毛ジラミだよ。それで何が悪い?そんな風に堂々と主張を続ける松本を見て、世間の人々は背筋にナイフでも突きつけられたかのような恐怖を覚えた。覚えたんだ。詰まらないことを隠して、怯えて、劣等感を持っている人達は突き放されたような気分になった。当時、松本といったら毛ジラミだったんだ。毛ジラミだったんだ。


毛ジラミだったんだ。


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そういえば当時はどんなTVがやっていたのかな?たしかフジ系列で「悪魔のキス」なんかがやっていたのも同時期だったと思う。あれは衝撃的だった。その当時に売り出し中だった常盤貴子が偉大な冒険に打って出たんだ。


そのころの常盤貴子がどうゆう評価を得ていたかは覚えていない。でも、特に淫猥な、隠微な、隠匿なイメージでは無かったことは言える。どちらかといえば清潔感のある役回り。純情路線かな?たしかそんなノリだった。しかし「悪魔のキス」で彼女は、借金により風俗に売り飛ばされる女性の役を演じたんだ。初めての客をとり、泣きそうな顔で必死に耐えながらオッパイを揉まれる彼女はかなり魅力的だったよ。じっと右斜め下を睨みつけてね。唇を噛むんだ。まぁ路線変更だよね。すげぇビビったよ。あの時に、あのおっぱいを揉みやがった野郎が寺脇だ。王様のブランチの司会の。なんでも台本合わせの時では、常盤貴子は下着を着けてる予定だったんだって。寺脇も完全にそう思ってたんだって。したら、本番になったら生おっぱいですよ。どんな幸運だよ、それ。「あれはビックリしましたよー」うるさい、死ねよ。未だにアイツが嫌いだ。


そっから常盤貴子は色々な役に挑戦したよ。第一話でレイプに遭うような連続ドラマまであった。言っちゃ何だけど、興奮したね。いや、ドラマ自体は重かったのよ。強姦の被害に遭った女性が立ち直るまでの物語、みたいな。いやでもね。でもね。興奮したんだ。


興奮したんだ。

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そういえば毛ジラミの話で思い出したけど、昔に友人が毛ジラミにかかってね。あれってイメージほど簡単な性病じゃないみたい。かなり辛そうだった。


まず陰毛を全部剃るんだ。陰毛にシラミが住んでるんだからね。剃った後の皮膚は完全にカブれてるんだって。シラミに食われまくり。いや、そんな皮膚の状態で毛を剃る時点でかなり辛そうだけどね。それで水銀軟膏を塗るのよ。皮膚に。ズボンを履いたら、生え始めた陰毛がチクチクするし。直るまで時間がかかるし。かなり大変そうだったよ。


そもそも毛ジラミって病気もかなりタチが悪い。世の中の性病なんて、知識さえあればほとんどが防止できるんだ。まずコンドーム。これは絶対。当たり前でしょ。あと、キスでも伝染る病気とかもあるから気をつけないといけない。フェラチオでもエイズは伝染るってのは意外と知られてない。3〜5%ぐらいの確率だって。かなり高いべ。でも、そんなん気を付ければ何とでもなるでしょ。ナンパした相手。された相手。風俗の相手。「ひょっとしたら」って思って行動してりゃ何とでもなる。でも毛ジラミだけは駄目。なにをどう頑張っても伝染るんだ。そもそも陰毛が触れ合わない形でSEXが出来るんなら教えて欲しい。(ありそうだけど)

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なんの話をしてたんだっけ。よく覚えてない。まぁいいや。

とりあえずアレだよ。当時の話だけどね。今は違うらしいけど。松本と常盤貴子は付き合ってたんだって。それも、かなり長かった。長いこと彼等の関係は続いていたんだ。いや、それでね。あれだよ。どうなのかなって。思うじゃないですか。思ったっておかしくない。いや、むしろ必然。誰でも考える。考えるでしょう。考えるよね。


伝染っちゃったのかなって。


常盤貴子が、夜な夜な陰毛を剃ってたのかなって。剃ってたのかなって。水銀軟膏を塗ってたのかなって。いや、むしろ塗られてたのかなって。塗りたくられてたのかなって。思っちゃうわけだ。いや、思っても仕方が無い。むしろ思うべき。それが人間のあるべき姿。あの端正なツラが、陰部の痒みに耐え切れず吐息を漏らす姿を想像してね。身悶えてるんだよきっと。ベットの上でウンウン言ってね。うん、きっとそう。そんな想像。いやむしろ事実なんじゃないかな。そんな思春期の脳内回路。ベットの上で右へ左へね。のた打ち回る彼女の肢体。あー、うー、言ってさ。額には脂汗がね。玉のように浮かんでは消え。思わず。そっと。股間に手を伸ばす彼女がね。いるんだよ。いたんだよ。いたのだよ、これが。間違いなくいたんだ。少なくともボクの脳内にはいた。脳内の彼女は優しかった。そんなわけでボクは。ボクはそっと。そっとズボンを降ろして。オナニーをしたんだ。オナニーをしたんだ。



オナニーをしたんだ。