嘘を付くタイミングを逸した。まぁそれはどうでも良くてこないだの日曜のことなんですが、選挙速報とかもうなんか嫌らしい顔をした大人しか出ていないので(僕は嫌らしい顔をした人が生理的に苦手なんです)、安住の地であるテレビ東京様を視聴しておりました。したらなんか若夫婦が理想の家を建てるまでっちゅー感じの、ちょっと前に流行った建設エンターテイメントが流れておりまして視聴した。日曜ビックバラエティ!と銘打ってた。ビックバラエティ。この言葉をチョイスする強気さが好き。しかしまぁこの地味な面白さは良い。家が出来るまでってのはとても楽しい。若手建設家が張り切っちゃって、現場の親方が図面を見てキレまくってるシーンとかとっても楽しい。難しい要求に答える職人の技ってニュアンスを演出したかったのは見てとれるんだけど、出てくる台詞は「二度とやりたくない」「何を考えているのか」「ただただ面倒なだけ」などのネガティブ発言、そして画面一杯の苦笑の嵐、嵐、嵐。一方、その雰囲気と対比される形で、現場視察に来た若夫婦のはしゃぎっぷり(ダダ漏れている彼等の自負)が垂れ流される。サイコー。ま、そんな話もどうでもよくて「この部屋はいずれ生まれてくる子供達のための子供部屋。いまは旦那さんが家で仕事をする際などに使われています」ってナレーションが流れていたときの映像、確かに旦那さんはPCに向かっていたんだけど、画面表示が明らかにミクシだった。しれーとした顔してミクシしてた。オレンジの画面を見てた。まぁそんな素晴らしくシュールな演出もどうでもよくて、レポーター役の渡辺正行氏が若夫婦の寝室に立ち入った時、例のあの、自身の特殊な嫌らしさをじっとりと醸し出すことで一定の評価を得ている氏の表情が、明らかにとまでは言わないまでもゾクリと背筋にくる微笑みを浮かべまして、それがなんとも嫌らしくて素晴らしかったです。