なんか今日、地元の駅前に小泉が来るとかで大騒ぎだったんだと。阿呆じゃねぇの。あんなヒヒジジィ見て何が楽しいの。萌えるの。勃起するの。それなら謝る。そりゃ楽しそう。ボクも進んで自転車もこぐし、必死に駅前に向かうよ。駆けつけるよ。涙ながらに駆けつけるよ。友よスマン、待たせたか。妹の結婚式に出てたんだ。まぁそんな感じで、ウキウキとライオンヘッドの総理を見物に行ってきやがったママの話を聞いてボクはせせら笑ったわけだ。哀しいねぇ。年老いてくると人生における楽しみってぇ奴が無くなるんだろうねぇ。選挙があるってんでも無ぇのによ。と言ったら、親が絶望の眼差し。あれ。・・・あれ?あるの?選挙あるの?選挙があるの?そんな社会人1年目。マジで知らんかったんだけど、それが何よ。何なのよ。オレが悪いの。オレが悪なの。それって意外と世間に知られてねぇんじゃねぇの。一部の人でマニアックに盛り上がってるんじゃないの。そんなこと無いの。だって知らんよ。いつだかも知らんよ。あ、そうなの。11月9日なの。ふーん。その日なんかあった気がする。オレなんかあった気がする。昨日の更新で触れた気がする。


まぁマイバースディの話はどうでも良いんだけど、さっき珍しい事件が起きた。ボクに女性から電話が掛かってきたんだ。この事実だけでゴハン3杯はいける。世間の流れなんざ関係ない。ボクと彼女の間に流れる事実だけあればいい。そうしてボクは世の中から背を向けて、そして会話を交わす。これっていいんじゃない。素晴らしいんじゃない。そんなワケで中学校の頃の友人から電話があったのであります。いや厳密に言うと友人では無いのかもしれない。むしろ知人と言った方が正解かもしれない。それは別に関係ない。電話があった事実だけでゴハンゴハンが食えるんだ。いや厳密に言うと知人かどうかも怪しい。なんせクラスが一緒になったことが無い。喋ったことがあるかも怪しい。しかし憶えている。ボクは憶えているんだ。憶えてるからいい。当時はブルマという物が身近にあり、横を向けばスクール水着という存在が生息していた。今は昔の物語。その物語の渦中にどんな事件が勃発したかはまた別の話。今は語るべき時では無い。ボクの過去の右手の等加速運動とは微塵も関与しない現在の夢物語。なぜなら会話を交わす。交わしている。ボクは今、会話を交わしているのだから。それは夢だったのだから。夢想の彼方の霧だったのだから。弾むトーク。弾けるボディー。これを望んでいた。望んでいたんだ青木さん。こうして芳醇の果実は遥かなる時を越えて実った。熟した。熟しきった。そしてボクは公明党に一票投じる約束を交わし、街に踏み潰されて死んだ。享年23歳。その寝顔は安らかに。吐息は静かに。流れる血潮は泣けるほどの赤。