まーた携帯が止まってますよ。ご迷惑をかけます。申し訳ない。それについては本当に申し訳なく思ってるし、機会があるなら君にきちんとした形で謝意を伝えたいと思う。それを君は受け止めてくれるだろうか。ボクの気持ちは君に伝わるだろうか。通じ合えるんだろうか。語り合えるんだろうか。ボクは君とあの夕日に向かって歩いて行けるんだろうか。進んで行けるんだろうか。共に、手を、取り合って行けるんだろうか。横に君はいてくれるんだろうか。ボク等は何を語り合っているんだろうか。ボクは君の何を知ることが出来るんだろうか。ボクに知ることが出来るんだろうか。ボクは一人ではないのだろうか。実は一人なんじゃないだろうか。実際の所そうなんじゃないだろうか。一人なんじゃないだろうか。振り返ったら誰かいるんだろうか。誰もいないんじゃないだろうか。いないんじゃないだろうか。いなかった。誰もいなかった。携帯も鳴らなかった。鳴らないのは止められてるからなのかもしれないが、動いたとしても鳴るんだろうか。鳴らないんじゃないだろうか。鳴らなかった。やはり一人だった。振り返った。誰もいなかった。一人だった。携帯が鳴った。携帯は止められていた。でも鳴った。携帯が鳴った。ボクは取るんだろうか。帰ってくることは出来るんだろうか。帰ってくる価値はあるんだろうか。携帯が鳴った。帰るんだろうか。価値はあるんだろうか。携帯を取った。帰ってくることは出来なかった。