ももひきデビューが本気でありえるんじゃねぇかっていうぐらいの年末から年始に掛けての寒さが何故だかしらないけど軽く和らいでくれて、安心した矢先にこの雪だ。あっちに行かなくて済んだと思ったらこれだ。ももひきは、確実に歩み寄ってきている。だがしかしここであちら側の住民になぞなったらもう大変だ。確かに奴等は、朝の出勤時や夕方の退社時などにはこちら側の住民には発揮できないレベルの寒さ耐性によって行動的能力が上がり、我々が普段から規制されている寄り道などの「無駄に外にいる時間を延ばす行為」を満喫することが許されている特殊民族である。これがある彼等は常人からは想像もできないようなパワーを発揮し、例えばコンビニなどの機関に立ち寄る回数などを増やすことでフライデーなどの専門情報誌から立ち読み行為を介した情報収集活動を行使することが出来、我々一般下等民族などには到底計り知れない量の話題性を所有することが可能になっている。この能力は例えば定時後の業務遂行時などで特化される所謂「だらだらした空気」が流れている空間などで過分に威力を発揮し、場の雰囲気などの特殊資産を一気に専有してしまうことすら出来るのだ。しかし騙されてはいけない。我々のような下賎のものにも既にインターネットという技術を使用する権利は与えられており「喋りたくもないのにダラけた会話をしなければならない状況」などに適した情報を所有する機会などは多分な労力を惜しみさえしなければ得ることが出来るのだ。さらにこの技術は、ももひきを皮膚に接着しているレベルで嗜まれている上流階級民族には先天的な欠陥により行使しにくいものであり、さらに近年ではフラッシュなどの高位雑誌などよりもむしろ情報としての質は上等であるとされる向きすらもある。諦めてはいけない。彼等にも弱点はある。この時期の社内フロアはどうしても高温になりがちであり、外気に触れている時間などに紛らわされて簡単にあちら側の人間などになってしまったら、確実にズボンの中は汗だくである。それはもうインキン一直線である。べとべとの汗で金玉を濡らしながら行う全ての活動は人を堕落させる。堕ちてはいけない。貴方がもしクラスの友達などに誘わたりなどしても、毅然とした態度で断って欲しい。自分を大切にする気持ちを忘れないで欲しい。